サイト運営をするなら離脱防止対策は重要になってきます。
離脱率の高いサイトには、なんらかの原因があることが多いので、その原因を解明したうえで、離脱防止対策をすることが重要になってくるでしょう。
今回は、離脱率が高くなる原因を知ったうえで、離脱率防止対策を紹介しますので、ぜひご覧になってみてください。
また、離脱防止対策に最適なWeb接客ツールの詳細も紹介しています。
離脱率が高い原因
離脱防止対策が必要なサイトは、離脱率が高い傾向にあります。
もちろん、離脱率は決して高くはないが、さらに離脱率を下げていきたいという人もいるでしょう。
離脱率が高いサイトは、ユーザーがなんらかの不満を抱えていることが多く、その不満を解消してあげることができれば、離脱率は改善の方向に向かってくのではないでしょうか。
離脱率を改善するためには、離脱が発生する原因を知る必要があります。
ECサイトなどで離脱が発生する原因の一つとして、単純にコンテンツに興味が持てないというものがあります。
ユーザーが興味のない情報が掲載されている場合や情報の深堀りが足りなかったというのも理由になってくるでしょう。
また、ユーザーの求めているコンテンツがどこにあるかわかりにくい場合も、離脱を招いてしまうことがあります。
さらに、操作ミスから離脱してしまうこともあるのです。
1人や2人のユーザーが操作ミスで離脱することは、どんなサイトにもあり得ることです。
しかし、離脱率に影響を与えているということは、ページの構成自体に問題があることが多くなります。
誤操作を招きやすい配置になっている場合やサイト内を回遊するためのリンクとほかサイトへ誘導するリンクがわかりにくい場合などにも誤操作は発生するでしょう。
ほかにもサイトの構成がわかりにくいのも離脱を招いてしまいます。
これはスマホユーザーに顕著で、パソコン画面に比べると、圧倒的にサイトの全体像がわかりにくくなっているのです。
サイトマップのような道案内が整備されていないことも理由になりますし、商品バナーが多すぎる場合にも、サイトの全容が把握しにくくなってしまいます。
また、1ページにおける情報量も関係してくるでしょう。
サイト内を回遊させるためには、適度に情報が散りばめられている必要がありますが、あまりに情報を分散させてしまうと、どこに何があるのか判断がつきにくくなってしまうのです。
ほかにも、入力フォームの入力項目が多いのも離脱につながります。
これは非常にもったいない部分で、せっかくフォームに入力して、資料請求をしようとしてくれているのに、それを離脱させてしまうのですから、かなりマズイ状況だと言えます。
ECサイトならショッピングカート離脱もある
ECサイトの離脱率が高いなら、ショッピングカート離脱を知っておくべきです。
ショッピングカート離脱は、ECサイト特有の現象で、ショッピングカートに商品を入れたまま離脱してしまうというものです。
実は、この現象により売上をかなり落としてしまっている場合があって、ショッピングカート離脱を防止することによって、大幅に売上が上昇したサービスも多く存在します。
ちなみに、ショッピングカート離脱は、ECサイト側にとってはチャンスと捉えることもできるのです。
なぜなら、買い物かごを利用するユーザーは、買い物かごを利用しないユーザーに比べて、商品購入の観点から見て、質の高いユーザーに該当するからです。
離脱防止対策をしましょう
離脱率が高い原因を知ったら、具体的な離脱防止対策をしましょう。
ここでは、さまざまな離脱防止対策を紹介しますので、参考にしてみてください。
魅力的なコンテンツを作る
これは根本の部分です。
ユーザーが離脱してしまうのは、魅力的なコンテンツがなかったからです。魅力的なコンテンツとは、ユーザーの目的に合致したコンテンツになります。
スカートが欲しいのに、バッグを紹介されると、ユーザーがガッカリするのは当たり前なのです。ユーザーの目的をしっかりと踏まえたうえで、適切なコンテンツ作成を心がけましょう。
また、ユーザーの潜在意識を読むことも大切です。
この商品に興味があるなら、あの商品にも興味があるかもしれない、といったようにユーザーの心理を先読みしながらコンテンツ作成をすることによって、コンテンツ全体に興味を持ってもらうことができるのです。
わかりやすいコンテンツづくりを心がける
サイトをわかりやすい作りにすることも離脱防止につながります。
たとえば、検索エンジンから流入したユーザーがたどり着いたページが、多少検索意図とズレていたとします。
ここでしっかりと案内をすれば、そのページにたどり着くことができますが、案内がない場合はほとんど離脱してしまうでしょう。
このように、どこに何があるのか簡単にわかるようなサイトを作ることができれば、離脱率は自然と下がっていくのです。
これについてはいろいろな方法が考えられ、1ページに掲載する情報量を適度にすることや洗練されたサイトマップを作成するのも良いでしょう。
また、ユーザーがわかりやすいようにサイト全体の構成を見直すのも良いかもしれません。
カテゴリ分けなどを見直すだけでも、かなりユーザーにとってわかりやすいコンテンツになるはずです。
また、スマホは小さな画面を使って指で操作するので、リンク間のスペースも意外に重要です。
リンク間のスペースが狭すぎて、詰め込まれたようなサイト構成になっていると、誤クリックが大幅に増えてしまいます。
制作者が実際にサイトを回遊してみて、使いづらいところがあったら修正するといった地道な作業も重要になってくるのです。
入力フォームを最適化する
入力フォームに不要な情報を記載させる場合は、離脱を招いてしまいます。
入力フォームに記入する情報は、必要最低限に留めるべきで、これが少なければ少ないほど離脱を防止することができます。
どうしても記入すべき情報もありますが、意外と余計な情報を記入させているサイトは多いので、不要だと思われる内容は、どんどん削除するようにしましょう。
また、入力補助ツールを利用したり、会員情報と照らし合わせることによって、自動入力したりすることも重要です。
たとえば、郵便番号を入力すれば住所が自動的に入力されるフォームと、すべて自分で入力しなければならないフォームでは、自動入力されるフォームのほうが離脱率は低くなります。
ショッピングカート離脱を防ぐ
ECサイトの場合は、ショッピングカート離脱防止策を講じることも重要になってきます。
ショッピングカート離脱は、かご落ちとも言われており、機会損失とも捉えることができるのです。
カート離脱を防ぐためには、離脱した後の対処が重要になります。
つまり、カート離脱の対策は、カート離脱率を改善するというよりかは、カート離脱したユーザーを購入まで導くことが重要になってくるのです。
たとえば、有名な対策方法にカート離脱をしたユーザー情報を有効活用して、営業メールやお知らせメールを送信する対策があります。
かごに商品を入れたまま忘れてしまうユーザーも多いので、ある程度の期間を置いて、ショッピングカートに入っている商品についてのお知らせメールを送信することで、成約までつなげられる可能性があるのです。
ショッピングカートを利用したということは、より質の高い見込み客と考えることができますので、離脱率改善策よりも、直接売上向上を狙ったほうが有効になります。
また、ショッピングカート離脱も誤操作で発生することがあるので、離脱前にワンステップを加えることによって防止対策になることがあります。
それが離脱時の注意喚起メッセージです。
ショッピングカートに商品が入った状態で、ページを離脱しようとするユーザーに対して、本当にページを移動しますかといった類のメッセージを表示させることによって誤操作を防げます。
ショッピングカートに商品が入った状態で誤操作による離脱をして、カート内の商品がリセットされてしまうと、機会損失になってしまうのです。
Web接客ツールで離脱防止対策
Web接客ツールを有効活用することでも離脱率を改善できる可能性があります。
いろいろな施策で離脱率改善をサポートしてくれるので、詳細を確認するのも良いでしょう。
ショッピングカートの離脱防止
Web接客ツールを有効活用することによって、ショッピングカートの離脱防止策を講じることもできます。
ツールがショッピングカートの内容や合計金額を把握することができるので、送料無料まで後いくら、関連商品のついで買い促進などもすることもできるのです。
また、カート離脱をしようとしたユーザーに対して、ポップアップで注意を促すこともできるのです。
サイトナビゲーションで離脱率改善
Web接客ツールの基本機能として、サイトナビゲーション機能があります。
デパートの中央に設置された案内板やエレベーターガールのように、サイト内を適切にナビゲーションしてくれるのです。
構造がわかりにくいコンテンツの場合、サイトナビゲーションが行われるだけで、大幅に離脱率が改善されるケースもあります。
サイト解析によりユーザーの動向を把握
Web接客ツールには、ユーザーの行動を解析して、分析する機能が備わっています。
それをレポートとして表示してくれるので、この情報をうまく利用すれば、ユーザーの動向を把握することができるでしょう。
これをコンテンツづくりに役立てることができれば、ユーザーの目的を達成できるページづくりを心がけることができるでしょう。
多種多様なポップアップでコミュニケーション
Web接客ツールには多種多様なポップアップが用意されているツールもあります。
ユーザーの行動や特定の条件に基づいて、いろいろなポップアップを表示させることによって、ユーザーとのコミュニケーションを深めようというものです。
複数のポップアップを組み合わせることによって、ユーザーにサイト内を案内したり、購入を促したりすることも可能です。
A/Bテストでコンバージョンを増加
Web接客ツールの中には、A/Bテストを実施して、コンバージョンを増加させるような機能が備わっているものもあります。
A/Bテストは、いくつかのバナーの中から、表示テストをして、最も効果の高いバナーを探す場合にも役立ってくれます。
各バナーの効果測定は、手動でやるとかなりの時間がかかってしまいますが、ツールを利用すれば自動で行ってくれるので、手間をかけることなくコンバージョン率の高いバナーを探し出すことができるのです。
クーポンコードで商品購入につなげる
ポップアップ機能やプッシュ通知を応用すれば、クーポンコードを表示させることも可能です。
ユーザーの行動を分析したうえで、期待値に応じて、500円分のクーポンを表示したり、1,000円分のクーポンに切り替えたりすることも可能です。
全ユーザーにクーポンコードを表示するよりも、行動を分析して、限られたユーザーに表示したほうがコスト面でもメリットが大きいでしょう。
間違った使い方は離脱率を増加させてしまう
Web接客ツールを有効活用すれば、離脱率を改善することができるでしょう。
しかし、間違った使い方をしてしまうと、離脱率が下がるどころか上がってしまいます。
たとえば、まったく購買欲が高まっていない状態で、商品バナーが表示されたポップアップ広告のようなものが、ページ移動のたびに表示されたらどうでしょうか。
コンテンツ自体に不信感を抱いて離脱してしまう可能性が高くなるはずです。
このように使い方を間違えてしまうと、コンテンツの信用を落とす結果となってしまいますので、しっかりと設定して使うことが重要になってきます。
Web接客ツールと手動対策を組み合わせる
Web接客ツールには、離脱防止対策となるさまざまな機能が含まれていることがわかりました。
しかし、離脱防止対策を完全に自動にすることができるわけではないので、ツールに任せる部分は任せつつ、手動でも対策をすることが重要になってくるのです。
特に、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを作成するといった部分は、Web接客ツールで対応するのには限界がありますので、自動と手動の対策を組み合わせながら、より良いコンテンツづくりを目指すようにすると良いでしょう。