ECサイトの売上が上がらないなら、離脱防止策を講じてみてはいかがでしょうか。
ECサイトは、離脱防止によって離脱率を改善することができれば、コンバージョン率や売上向上に直結する可能性も高いです。
今回は、ECサイトと離脱率の関係性やECサイトにおける離脱防止策などの詳細を紹介していきますので、伸び悩むECサイトを抱えるオーナーのみなさんは、確認してみてはいかがでしょうか。
ユーザーの気持ちを汲んで、防止策を講じることができれば、サイトの状況は劇的に改善を見せるかもしれません。
ECサイトと離脱率
クリックによって報酬が発生するような情報サイトを運営している場合は、離脱率は確かに重要ですが、離脱率が上がったからといって、必ずしも致命的なダメージを受けるわけではありません。
離脱率が高いサイトであっても、しっかりと収益を確保していることもありますし、膨大な数のアクセス数を誇っていることもあります。
しかし、ECサイトは、成果が発生して初めて売上が発生しますので、離脱率はより注意深く観察しなければなりません。
離脱率が高ければ、神経質に改善していく必要があるでしょう。
逆に言えば、離脱率を低く抑えることができれば、そのままコンバージョン率を高めたり、売上を高めたりすることができるので、離脱率改善のメリットを得やすいタイプのサイトだと言えるのではないでしょうか。
ECサイトが離脱防止によって得られるメリット
ECサイトの運営において、離脱率は非常に重要な要素であることがわかりました。
しかし、離脱率を改善することによって、サイトがどんなメリットを得られるかわからなければ、積極的に施策しようという気持ちにならないかもしれません。
そのため、ここでは離脱率を改善したECサイトにどんなメリットがもたらされるかを確認してみましょう。
初回購入の確率が高まる
ECサイトの離脱防止によって得られるメリットの一つとして、初回購入の確率アップです。
離脱防止策の中には、初回登録ユーザーに対しての積極的なアプローチがあります。
鉄は熱いうちに打てではありませんが、初回登録ユーザーという属性に対してできる施策もたくさんあるのです。
たとえば、初回登録ユーザーに購入チャンスがある限定品を紹介することや初回限定リストを作成して紹介する方法があるでしょう。
また、初回登録ユーザーは、そのほかのユーザーに比べると、サービスを利用したり、商品を購入したりする意欲が高いことも多いのです。
こういったチャンスを逃さないための施策が離脱防止策になっていますので、その結果、初回購入の確率が高まるというわけです。
ショッピングカート離脱率の低下
ECサイトの離脱率には、いくつかの種類があって、通常のサイトでも適用されるような離脱率のほかに、ショッピングカート離脱率というものがあります。
これは、ショッピングカートに商品を残したまま離脱するユーザーの割合を指しているものです。
ショッピングカートに商品を入れているということは、商品を購入する可能性が高いユーザーなので、何か一押しが足りなくて、かご落ちが発生している可能性があります。
ショッピングカート離脱率の改善は、ストレートに売上改善につながる部分なので、手っ取り早い施策としてぜひ押さえておくべきでしょう。
そして、ECサイトの離脱防止策には、ショッピングカート離脱率の改善も含まれています。かご落ちを改善する場合には、ショッピングカートに入っている商品の関連商品のお知らせを提供するなどもあるでしょう。
また、ショッピングカートに入っている商品の在庫数を知らせるのも一つの方法です。
コンバージョン率の向上
離脱防止策は、最終的にコンバージョン率の向上を目指して実施されます。
そのため、ECサイトの離脱防止策においては、いろいろな手段を使って、コンバージョン率の向上を目指すのです。
コンバージョン率の向上のための施策として有名なのが、クーポンの配布になります。
クーポンを全員に配布してしまうと赤字になるなど、コスト面が心配になってしまいますので、購入意欲がより高い人に対して、クーポンを表示するのです。
サイト上のアクセス解析がしっかりとできていれば、事前に購入意欲が高いかどうかは、ある程度選別することが可能になりますので、スムーズに離脱防止策を講じることができます。
会員数が増える
離脱防止策をしっかりとすることができれば、会員数が増えてくるでしょう。
ECサイトにとって会員数は宝だと言っても過言ではありませんので、これも大きなメリットになってくれます。
会員数を向上させるために重要になってくるのが、初回訪問ユーザーの確保です。
初回訪問ユーザーは、サイト自体にとても興味を持っているので、会員登録までのハードルが低くなっています。
具体的な離脱防止策としては、サイトの良さを簡潔に伝えることが重要です。
アクセス解析をすることによって、初回訪問ユーザーを見極めて、ポップアップを表示させる方法などもあります。
ユーザーの満足度が向上する
離脱防止策にはユーザーの満足度が向上するメリットがあります。
離脱防止策の中には、Web接客も含まれていて、これは一人ひとりのユーザーに合わせた施策をする柔軟性を持っています。
自分が大事にされていると思ったユーザーは、そのサイトが思い入れ深いものになってくれるはずなので、その結果、満足度は向上するというわけです。
離脱防止ツールでWeb接客
ECサイトの離脱防止をしたいと思っているなら離脱防止ツールでWeb接客ツールをする方法もあります。
また、Web接客ツールはECサイトと相性の良いツールなので、コンバージョン率増加を狙えるはずです。
ポップアップ
ポップアップはコンバージョン率向上を狙うために役立ってくれます。
代表的なものが上でも紹介したクーポンコードを表示したポップアップでしょう。
アクセス解析によって、買いそうなユーザーを絞り込み、ユーザーが特定できたら、すかさずポップアップによってクーポンコードを表示するのです。
ほかにも、キャンペーンの表示をして購入促進するなど、組み合わせ次第でいろいろな使い方を考えられます。
また、ポップアップはサイトの良さを伝えることにも役立ってくれますので、初回訪問ユーザーに対して、メリットを端的に伝えるポップアップを表示させると効果的です。
このようにポップアップはコンバージョン率の向上を狙うのには、非常に役立つ機能になっています。
メール
メールはショッピングカート離脱率を改善するのに使えます。
ショッピングカートを離脱したユーザーに対して、在庫に関するメールを送信したり、類似商品の紹介のメールを送信したりすることによって、成約の決め手になる可能性があるのです。
また、ポップアップを組み合わせれば、かご落ち寸前のユーザーに対して、注意喚起を発することもできます。
かご落ちの原因は、単純に商品をまだ買う段階ではなかったというほかに、誤操作によるものもありますので、注意喚起は意外と重要です。
また、特定の行動を満たしたユーザーに対して、おすすめ商品をメールで送信するといった使い方もできるでしょう。
チャット
Web接客ツールの機能の中には、チャットも含まれています。
チャットもECサイトと相性の良い離脱防止策になっています。
ECサイトの場合はチャットサポート効果が高く、サイトのことがよくわからないユーザーに対して、チャットを提供して、理解度を高めることができるでしょう。
たとえば、1ページの滞在時間が一定時間を超えたユーザーに対してチャットを表示させれば、わからないことを聞いてくれるかもしれません。
さらに、基本的な質問集をまとめたチャットボットを設定しておけば、サポートに関する人件費をカットできるかもしれません。
接客の問題点も把握できる
離脱防止ツールでWeb接客をするようになると、そのサイトのユーザー対応の問題点が見えてくることがあります。
離脱防止ツールを導入すると、ユーザーがサイト上で何をしているのかがより明確になりますので、なぜ売上につながらないか、コンバージョン率が低下するかが可視化されてくるのです。
接客の問題点を理解することができれば、それを解消するための改善策を打ち出すことができます。
このような行為を繰り返せば、どんどんコンテンツは良くなっていくのではないでしょうか。
もちろん、ユーザーのデータが蓄積されれば、Web接客や実店舗での接客以外の部分でも活用することができるはずです。
365日働く
店員さんWeb接客ツールは、ECサイトにとっては365日働く店員さんのような存在です。
実際の人間に対して、そんな業務を課してしまうと、社員の反発を招いてしまいますし、それどころか社会問題に発展するかもしれません。
しかし、Web接客ツールなら、そんなことを気にせずに、業務時間外もしっかりと働いてくれるのです。
たとえば、18時以降は閉店する店があったとします。
しかし、お客さんがその店に19時に来てしまいます。
そのお客さんが帰宅する途中に21時までやっているお店があったので、そのお客さんは帰宅途中に発見した店で商品を買ってしまったのです。
これはビジネスにおいて機会損失を捉えることができます。
ECサイトにおいても、これは発生し得る状況で、サポート時間外にサポートに連絡してきたお客さんが気分を悪くして、ほかのECサイトで買い物をしてくれるかもしれません。
そうしたお客さんのケアもWeb接客ツールなら問題なく取り組むことができるのです。
トレンドに柔軟に対応
Web接客ツールのメリットは、お客さんを接客できるだけと思っているかもしれませんが、決してそうではありません。
ECサイト業界におけるトレンドは日々移り変わっていると言えるでしょう。
そうしたトレンドの変化に柔軟に対応する機能が備わっているのもWeb接客ツールです。
ユーザーがより使いやすいように最適化するための機能でサイト制作をサポートするようなツールも存在します。
こうしたツールを利用することができれば、トレンドとの不一致による離脱を防ぐことができるのではないでしょうか。
ポップアップでECサイトの離脱防止を実践
ECサイトにおける離脱防止を理解したかと思われますので、最後にポップアップツールを利用して、ECサイトの離脱防止を実践した場合のシミュレーションを紹介します。
ECサイトということで、真っ先に考えられるのがポップアップにクーポンを掲載した離脱防止策です。
クーポンは商品購入のためのダメ押しになる効果的な施策になります。
しかし、クーポンの金額は、そのままお店側の出費と考えることもできるのです。
そのため、乱発をすることができず、ここぞというタイミングで提供する必要があります。
ポップアップツールなら、ユーザーを選んで表示させられるので、出費を最小限に抑えたうえで効果的なクーポンによる対策を実現することができるのです。
また、ポップアップならサイト上にいるユーザーの購買意欲を高めることができます。
たとえば、人気商品を紹介している場合に、ただ人気商品として紹介するよりも、ポップアップでこの商品を今何人見ているか、購入検討しているか、ショッピングカートに入れているかなどを実況すれば、買いたいという気持ちを高めることができるのです。
ユーザーの中には人気商品を見ているという事前情報があります。
そこに興味を持っている人が自分のほかにもたくさんいるという情報を提供することによって、売り切れるかもしれない、やっぱり人気の商品だ、といった連想をさせることができるのです。
また、最近は、間近の注文をお知らせするポップアップも流行っています。
3日前に○○県○○市で購入があったなどとポップアップで伝えることができれば、こちらも買いたい気持ちを高めることができます。
Web接客ツールで離脱防止をしましょう
ECサイトにおける離脱防止の重要性を理解できたのではないでしょうか。
ECサイトでは離脱防止策が成功すると、そのまま売上アップにつながる可能性があります。
また、離脱防止策を講じる際には、Web接客ツールが効果的です。
ポップアップを表示したり、購入促進メールを送信したりすることによって、コンバージョン率の向上を目指すことができるのです。